2023年12月30日放送 4:50 - 5:50 テレビ朝日

プログレス賞
『たたかうJK映画監督〜日本一を目指した“負け犬”と仲間たち〜』

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(オープニング)
オープニング

起立性調節障害と闘いながら映画制作に打ち込んだ西山夏実さんたちJKチームの挑戦を追った。

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起立性調節障害
(プログレス賞)
たたかうJK映画監督 ~日本一を目指した“負け犬”と仲間たち~

2020年7月、JKの西山夏実さんが監督を務める映画「今日も明日も負け犬。」の制作チームが初顔合わせ。原作・脚本はクラスメイトの小田実里さんが担当。病気と闘う西山さんの実体験が描かれている。完成した本を100冊限定でインターネット販売したところ即完売した。西山が闘う「起立性調節障害」は中学生の10人に1人が症状を持っているとされ、自律神経不調によって血の巡りに支障が出て、様々な症状をきたす。症状が重いと朝、目が覚めず、起き上がれない人もいる。根治治療はなく、補助的に症状を抑える薬を飲むしかないという。西山が発症したのは中学2年生の時。午後になると症状は軽減する傾向にあることから、怠けている、やる気がないなど周囲の無理解・無知に苦しめられるという。西山は映画館で上映して起立性調節障害への理解を広めたいと語った。映画監督といっても普段は普通の女子高校生。小学生の時から映像制作に興味を持ち、本やYouTubeで独学しながら遊び感覚で映像を制作した。映画「今日も明日も負け犬。」の制作チームはほとんど全員が女子高校生で学校や学年はバラバラ。インスタグラムの呼びかけで26人が集まった。衣装の準備・メイク・ロケ場所の確保も自分たちで行う。出演者もJK。中学時代の西山を演じる主演の菜々夏さんは高校のクラスメイト。友達だからこそ悩んだ部分もあったという。スタッフが高校生だけゆえの問題もあった。軽トラに乗って撮影したかったが、許可が下りず、西山が走って撮影することになったという。撮影した映像に納得がいかず、役所や警察署を何度も訪れてお願いして軽トラを使った撮影が許可された。撮影の合間にはSNSを更新し応援してくれる人も増えていった。同じ病気と闘う人からのメッセージも届いた。

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InstagramYouTube今日も明日も負け犬。南区(福岡)起立性調節障害

起立性調節障害と闘いながら映画撮影をする女子高校生・西山夏実さんに密着。“励ます”じゃなく“寄り添う”映画にしたかったのでタイトルは「今日も明日も負け犬。」とネガティブにした。西山はSNSを通じて積極的に発信してきたが、病気でありながらアクティブな西山を見て、逆に追い詰められてしまった人もいたという。西山は2回ぐらいやめようと思ったことがあったが、映画館で上映&日本一という目標のために撮影を続けた。映画には主題歌などの音楽が欠かせない。西山たちは楽曲制作を福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校に直談判した。企画書のクオリティーが高校生とは思えず、映画製作への思いも素晴らしかったので快諾し、2人の学生が協力してくれた。歌ってくれる歌手はSNSで募集して自分たちでオーディションした。高校生と専門学校生の3人が選ばれた。映画は2021年3月22日にクランクアップを迎えた。

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Instagram今日も明日も負け犬。博多区(福岡)君のとなりで。福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校起立性調節障害

起立性調節障害と闘いながら映画撮影をする女子高校生・西山夏実さんに密着。2021年3月22日にクランクアップを迎えた。スケジュールの都合で早朝からの撮影となり、西山はめまいや頭痛など起立性調節障害の症状と闘いながら続けたが、カメラを持つことができなくなってしまった。この日は特に症状が重かったというが、負けたくないとの思いから撮影をやり遂げた。

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今日も明日も負け犬。起立性調節障害

起立性調節障害と闘いながら映画撮影をする女子高校生・西山夏実さんに密着。8か月に及んだ撮影が終わり、膨大な映像を1人で編集した。原作・脚本を担当した小田実里さんは上映イベント統括も担当。お世話になった企業にポスターを届けた。完成した映画はユナイテッド・シネマ福岡ももちで上映された。会場費は2日間で約100万円。クラウドファンディングで約350万円が集まった。上映1か月前の2021年6月に会議が開かれた。クランクアップ以来、3か月ぶりの再会となったメンバーたちが様々な部署に分かれて準備することが決まった。コロナ禍を受けて感染症対策のルール作りも話し合った。感染経路を把握するため、QRコードで連絡先などを登録することになった。上映6日前の6月下旬、福岡市美術館ミュージアムホールで上映イベントのシミュレーションを行った。7月3日の上映当日となり、JKたちは座席の消毒を行った。来場者へのプレゼントとして座席の上にはクリアファイル&紙のチケットが置かれた。開場時間を前に長い列ができたが、映画館入口から座席まで誘導係を3か所に配置し、300人の観客が上映前に席につくことができた。2日間で約900人が来場し、オンライン配信でも1000人近くが鑑賞した。上映後には舞台挨拶が行われ、西山は一緒に映画を作った仲間や観に来てくれた観客へ感謝を語った。上映から4カ月が経った2021年11月、西山たちはもう一つの目標へ向かっていた。

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SARSコロナウイルス2ユナイテッド・シネマ福岡中央区(福岡)今日も明日も負け犬。福岡市美術館福岡市(福岡)起立性調節障害

映画「今日も明日も負け犬。」の上映から4か月が経った2021年11月、西山監督たち制作チームが久しぶりに集まった。この日は高校生による映画コンクールの一次選考の結果発表だった。通過40作品に選ばれ、日本一の目標に近づいた。制作チームの多くは高校3年生。大学受験に向けて勉強に励んでいた。2021年12月11日に東京都美術館で最終審査が行われた。日本の映画界などで活躍するプロたちが審査した結果、西山は優秀監督賞(2位)に選ばれた。同時に出品していた映画の制作ドキュメンタリーが最優秀監督賞を獲得し、監督賞の1位・2位の両方を西山が受賞した。さらに「今日も明日も負け犬。」が最優秀作品賞に選ばれ日本一となった。他にも最優秀女子演技賞や最優秀音楽賞など8部門で10個の受賞となった。日本一達成後に20を超える学校や団体から上映依頼があり、2022年2月には福岡女子商業高校で上映会が行われた。行政からの上映依頼もあり、海外の映画祭への推薦も決まった。西山は他の高校生映画制作チームへのアドバイスも行っている。西山は2022年3月に高校を卒業したが、現在も闘病中で進学や就職はしておらず、夢を模索中だという。

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