政府が今年夏ごろを目指している福島第一原発の処理水放出を巡り、今日2つの大きな動きがあった。IAEAのグロッシ事務局長が来日し、午後4時過ぎに岸田首相と面会した。海洋放出についてIAEAが安全性の評価について盛り込んだ包括報告書を手渡した。政府はこの報告書を踏まえて放出時期の最終判断を行う。一方で公明党の山口代表がおととい福島市で海水浴シーズンなどは避けた方が良いのではと発言し、与野党の一部から帰って風評被害を招くなどと批判の声が上がっている。福島第一原発では現在も原子炉の冷却を行っていて、他にも地下水や雨水も混ざって1日100tの汚染水が発生している。含まれる放射線物質をALPSなどで除去しているが、トリチウムは取り除けない。処理水は敷地内のタンクに貯蔵しているが既に容量の約98%となっている。処理水を大量の海水でトリチウムを国の安全基準の40分の1未満でWHO飲料水基準の7分の1まで薄めて、海へ放出しようとしている。一方で中国の呉江浩駐日大使は計画を撤回するよう反発の姿勢を見せている。
住所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html
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