きょう始まった福島第一原発の燃料デブリの取り出しについてスタジオ解説。燃料デブリは放射線量が高いため取り出しは廃炉の本丸とも言われる作業で、デブリは原発の建屋内にある核燃料が東日本大震災の津波で電源を失い冷却できず高温になり周りの金属を溶かしながら固まったもの。2号機の建屋内には多くのデブリが確認されており、1号機から3号機までで880トンあると推定されており、今回取り出すのは3g以下。今回安全に取り出す方法が確率できれば今後大量のデブリ取り出しが実現できるかもと期待されている。取り出す方法は大きな釣り竿のようなものを使い遠隔操作で取り出すとされている。線量が高い場所のため1日の作業時間は約2時間とされており取り出しには約2週間かかるという。国が示す廃炉完了までのロードマップでは、第1期から第3期までありきょうのデブリ取り出し開始をもって第3期に入ったとされており、廃炉までは事故後30~40年かかるとみられている。しかしデブリ取り出しの委員会のトップは、技術的根拠があり決めた期間ではないのは事実、期間に対して改めてきちんと定められるような情報が出てきた時点で期間の議論をし始めるということになるなどとのべている。そのことから遅くとも2051年に廃炉という目標事態が伸びる可能性もある。