- 出演者
- 山本隆弥 蓬莱大介 中谷しのぶ 安部敏樹 秋元里奈 足立夏保 山崎怜奈 澤麻美 小泉進次郎
ウェークアップの1回目の放送の映像が流れた。リクルートの汚職事件をうけ当時の海部俊樹首相が、政治改革に尽力していた。改革は頓挫し、退陣に追い込まれた。30年以上たった今も政治改革の議論は続く。「企業・団体献金」のあり方の議論。小泉進次郎議員は、企業団体献金は禁止ではないと述べている。立憲や維新などは、企業団体献金を禁止するという。政治団体への献金は存続する。自民党の中堅議員は、「高額療養費、商品券、世論調査でスリーアウトチェンジ」だと言っている。来年度予算案は来週月曜日に採決・成立となる。自民党は、世耕前参院幹事長の参考人招致を了承。4月以降に石破首相出席の集中審議を行うことにも応じる意向だ。石井参院国対委員長は、政治とカネの疑念の解明なくして与党の支持率は上がらないと言う。石破政権発足から半年、少数与党の政権運営を徹底検証する。
少数与党になったことで野党との駆け引きが目立った。年収の壁引き上げについて、国民民主党と与党で協議を行っていたが折り合わず、維新が与党案に賛成。その代わり、維新が目指していた高校授業料無償化が来月から一部始まる。3党でガソリン税率引き下げについて協議を続けていくという。来年の予算案は、年収の壁引き上げと、高額療養費制度を巡り紛糾し、2度修正されるという異例の展開となった。前半の国会の成果について、小泉氏は「苦しい少数与党の運営の現実を自民党内はみんな感じてる。野党の言い分を聞きながら予算をしっかり成立させる。日本の経済活動、国民の生活に大きな悪影響がでないようにする責任感を持って、予算が成立という寸前まで来てる」など飛べた。スタジオで、評価できる3人、できない3人という結果。秋元さんは「何が目玉なのかが見えてこない。目玉政策は今度何になっていく?」などと述べた。小泉氏は「一番大事なのは物価高対策。トランプ大統領によって経済政策の変更もあり、物価に対してどのように総合的なパッケージとして打ち出していけるかが国民の一番の関心事だと思う。色んな政治の局面があるなかでは、経済、物価高対策などに政権として一番エネルギーを使うところ」など述べた。ガソリン減税について、トランプ政権によっての関税問題で見通しが不透明感を増しているとし、強力な経済政策と物価高対策を考えて打ち出していくことが不可欠だとした。
福岡さんは、高額療養費の引き上げを巡る部分に関して順序に疑問が残るという。小泉氏は、少数与党だから野党の言い分を聞いてばかりいて自民党が主体的に何をやるのかというメッセージが伝わらないという。高額療養費の問題についても、自民党の社会保障政策に対する基本的な考え方は、小さなリスクは自分で見る、大きなリスクは社会全体で支える。だが今回OTCに対する対応と大きなリスクへの対応を自民党がどのように考えているのかが誤った形で伝わったことを反省し、セーフティーネットは守るということを伝えていかないといけないなどと述べた。橋本さんは、少数与党だから、予算を通さないといけないからという理由で基本がないままただただ流されてるだけなどとし、国会運営について評価できないとした。
政治とカネについて。今月3日、石破総理側が新人議員15人に対して商品券10万円相当を配布。石破総理は「法的な問題はない」と話した。岸田前総理側が10万円分の商品券を配っていたという報道があったが、事務所側は法令に従い適法におこなっていると述べている。安倍元総理時代、大岡衆院議員が初当選後、商品券的なものを受け取ったことは間違いないと話しているという。対応について、全員が評価できないとした。山崎さんは「国民感情と大きく離れているからこそ大きく報道されている。何かしらの前向きな結論が求められている」などと述べた。小泉氏は「発端は自民党。責任を果たすために事務局長という立場で国会で向き合っている。商品券の問題で非常に残念なのは、企業団体献金を禁止すべきかの議論はこの問題と直接関係ない。だが一連の政治とカネにまつわる問題と捉えられてしまっている。結果として国民に不信感として向かっているところがある。改めて体質・文化と言われるものをどのように変えていけるか、企業団体献金の問題の結論というものに向かって、与野党とどのように一致点を見いだせるか」などと述べた。
企業・団体献金を巡る議論では自民党は禁止より公開だとして存続し、年間1000万円を超える献金について公開するとしている。公明・国民は規制を強化した上で存続だとし、年間5万円超の献金について公開して受け手を政党本部と各都道府県連本部のみにするなどとしている。立憲・維新は原則禁止としつつ労働組合などが作る政治団体からの寄付は禁止の対象外とし、上限が年間2000万円までだとしている。自民党としては公明・国民の案をベースに協議に応じる意向を示し、昨日3党の実務者協議を行って4月以降も協議を継続することなどを確認した。自民党・小泉進次郎氏は「公明・国民とは公開の強化で一致していて、立憲とも個人献金の推進などでは一致しているので今月末までに国会の委員会内で決着をつけたい」、「野党は30年前の政治改革の宿題として禁止だと主張しているが正しくは見直しで合意をしていて、企業団体献金の禁止が決着だという考えには賛同できない」など話した。
今週、改正公職選挙法が可決・成立。その背景には、去年7月の東京都知事選で選挙とは関係ないポスターが貼られ問題となったことがある。改正公職選挙法ではポスターで他人・他党の名誉を傷つけたり、良俗を害すること、商品の広告・営業の宣伝をしたりすると罰金100万円以下となる。改正公職選挙法は今年の都議会議員選挙、今夏の参議院選挙で適用される可能性がある。選挙における今後の課題は、“2馬力選挙”当選を目的とせず他候補を応援、SNSの利用での誹謗中傷・偽情報が拡散。今回の改正公職選挙法では引き続き検討を加え、必要な措置を講じるとしている。Q「改正公職選挙法、評価できる?できない?」にスタジオの出演者が回答した。福岡さんは「できない」とし、小泉さんに「今後、法の穴をついてくるような問題が出てきた場合に、選挙中に対応できる即効性のある策は考えているか」などと尋ねた。小泉さんは「情報が誤っているということを選挙期間中という限られた時間の中で即効性をもって誰が判断できるのか。課題が大きい」などと話した。秋元さんは「できない」とし、「投票率を挙げていくための選挙権の年齢引き下げなど抜本的な動きが進んでいくといい、スピードアップしていくためにどういうことができるのか」などと話した。小泉さんは「選挙のルールを変えるのに国会の難しさはなにかというと選挙は各党の思惑で動いてならないので、多くの政党で一致点を見ようという基本姿勢がある。国会の構え方、委員会の運び方、合意の得方についても変わる必要があると思っている」などと話した。山崎さんは「議席数の変動を参院選ではどのように感じているか、連立に関しては部分的なのか、党の軸は何になるか」などと小泉さんに尋ねた。小泉さんは「政策をしっかりと掲げること。経済、物価高対策で芯をくったものを打ち出さなければいけない。大きな問題を一緒にやろうとするならば筋は連立」などと話した。
おととい、街びらきしたのが高輪ゲートウェイシティ。もともとは車両基地だった場所を再開発したという。全面開業は来年春を予定している。敷地面積は約9万5000平方メートル。この街の魅力はおしゃれな店が多い事。なぜ再開発がすすめられているのかと言うと、羽田空港から電車で15分、リニア新幹線の始発駅品川駅の隣ということもあり非常に立地が良く、東京の新たな玄関口として期待されている。
グラングリーン大阪から中継。広さ3万5000平方メートル、2027年にすべて完成すると世界最大の公園都市になるグラングリーン大阪は、大阪駅直結の街。先週開業したグラングリーン大阪南館は、オフィスに宿泊施設、ショッピングエリアはもちろん、アジア発進出の大規模なフードマーケットもある。温泉やプールもあり、関西最大級のスパもある。
高輪ゲートウェイシティから中継。高輪ゲートウェイシティは空飛ぶクルマの発着点となっており、自動で走るモビリティもある。
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大阪市内の中継映像を背景に全国の気象情報を伝えた。
全国の気象情報を伝えた。
1991年放送開始ウェークアップ。ウェークアップでメインキャスターを務めた桂文珍氏、辛坊治郎氏、野村修也氏にインタビュー。番組創成期を支えた落語家の桂文珍氏。1991年からの14年間の出演で最も印象に残っているのは、1997年中国返還直前の香港からの生中継。返還から約28年、香港で今起きているのは中国による政治的圧力の強化。当時文珍さんが感じた違和感は自由を求める香港の市民に現実となって降りかかっている。世界を股にかけ取材をした文珍さん。アメリカで当時最先端のハイテク産業を取材。ペルーでは日系人として初めて大統領に就任したアルベルト・フジモリ元大統領の視察に同行し話を聞いた。軍事政権下での自宅軟禁から解放されたばかりのアウンサンスーチー氏に面会。ミャンマーはクーデターにより再び軍事政権となりスーチーさんの身柄を拘束。市民への弾圧を続けている。1995年1月17日、阪神淡路大震災から4日後の放送では取材したままの服装で出演。自宅で強い揺れに襲われた文珍さん。被災者自らが司会を務め現場のリアルを伝えた。
2005年からメインキャスターは辛坊治郎さんに。この時の内閣総理大臣は小泉純一郎氏。郵政民営化に向けた劇場型の政権運営は「小泉劇場」と言われ流行語大賞になった。その自民党も2009年、民主党に惨敗。鳩山内閣が発足。2016年、オバマ大統領が現職として初めて広島を訪問。年号が令和に代わったのは2019年の事。16年間キャスターを務めた辛坊治郎さん。一番記憶に残っているのは「番組を放送しなかった日。2011年3月12日土曜日」。前日に起きた東日本大震災。宮城県の映像。ウェークアップの放送を中止し被災地に近い東京からの放送となった。東京電力は原発事故から約2か月後に福島第一原発1号機で燃料棒が解け落ちる「メルトダウン」を公表。その後辛坊キャスターは10年以上現地を継続取材。被災者の思いや復興の現状を伝え続けた。
2020年、新型コロナウイルスのパンデミック。野村修也キャスターが番組を引き継いだのはコロナ禍のまっただ中。緊急事態宣言などに伴う行動制限によって町から人の姿は消えた。コロナ禍の影響で延期となった東京オリンピック。開会式の翌日のオンエアでは国立競技場をバックに生放送。日本選手団は金メダル27個を含む過去最多の58個のメダルを獲得。野村キャスターが最もショックを受けた事件は安倍元首相襲撃事件。総理経験者が銃撃によって死亡するという前代未聞の事件。3年が経つが被告の初公判の日程は未定。
歴代キャスターにこれからのニュースへの提言を聞いた。桂さんは「情報が多いからこそ健全なジャーナリズムの存在が必要」などと話した。辛坊さんは「ニュースで最も大切なのは誰が伝えているのか。ニュースの受け手からの信頼を得ることを目指すべき」などと話した。野村さんは「ニュースをしっかり深堀りして自分自身で考えられるような正しい情報を追求していく姿勢が大事」などと話した。
橋本さんは「正義はいくつもあり、その正義のぶつかり合いを伝えていくのが一番大事」などと話した。岩田さんは「大阪から情報を発信していくというエネルギーがウェークアップにはあった」などと話した。中谷さんは「災害はいつどこで起きるか分からない。伝え続けることが大事」などと話した。山崎さんは「間違いを恐れずに生きやすい未来を考え続けること・諦めずに学び続けることが大事だと思った」などと話した。福岡さんは「この番組が初めてのレギュラーなのが光栄」などと話した。秋元さんは「歴史ある番組に携われて嬉しかった」などと話した。安部さんは「タブーを放置しないことで起きるハレーションを全部中谷さんが背負ってくれて楽しくやれた」などと話した。
エンディング映像。