1946年には当時の幣原内閣が戦後のインフレを抑えるため「新円切り替え」を行った。当時は最高額が100円で聖徳太子が描かれていた。東京タワーが完成した1958年になると初の1万円札が発行され聖徳太子の顔が描かれていた。その一方で紙幣が高額になるにつれて偽札も問題となっていく。偽造紙幣の問題に対応するため20年に1度紙幣は刷新される様になっていて、コアラが初めて日本に来た1984年の刷新では1万円札が聖徳太子から福沢諭吉となり5000円は新渡戸稲造・1000円は夏目漱石に変わったが、紙幣を刷新すると自販機の対応が間に合わないトラブルも発生していて、今回は5年前に刷新を通知してきた。日本の紙幣の原料となるのは「ミツマタ」という樹木でこれを乾燥させて繊維にしたものは手触りが独特で偽造防止に役立てられている。しかし、現在は中国や東南アジアが中心となっていて、ミツマタの生産を行う山崎さんは自分のところで原料を作らないと安全保障の考えからおかしいのではないかと言及していた。すでに山崎さんの地域ではミツマタの生産量は最盛期の10分の1ほどになってしまっているという。