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「秋山川」 のテレビ露出情報

約11万人が暮らす栃木・佐野市。31の分団がある佐野市消防団。約600人が活動。その力を見せた自然災害が5年前の台風19号。一級河川の秋山川が氾濫し、佐野市では甚大な浸水被害が出た。この地区に暮らし自動車部品メーカーに勤めながら消防団活動をしている三井広好さん。「今まで私も経験したことのない台風でした」と振り返る。雨が激しさを増した夕方。川の氾濫を警戒し、三井さんは仲間の団員と担当エリアの巡回に出発。その区域は秋山川の西側で堤防よりも低い場所もあるため一度氾濫すれば大きな被害が出ると懸念された。一時間後、川面から水が土手を超え道路に溢れ出していた。三井さんたちは避難の呼びかけを開始。他の地区でも浸水が次々に発生し、消防本部の応援はすぐに来ず。三井さんは特に避難が難しそうな人を中心に声をかけた。その1人が布施美代子さん。足が不自由なため家に留まろうと思っていたが、地元に暮らす三井さんから「危険だ」と告げられ、直ちに避難を決意。三井さんたちは自力で避難できない人をポンプ車に乗せてピストン輸送し近くの小学校まで運んだ。この雨で三井さんたち第5分団の担当エリアはほとんど水に浸かったが人的被害はなかった。地域防災に極めて重要な消防団員。しかし、佐野市では定数より約150人不足。そこで検討しているのが消防団の統廃合。各分団で団員が減っている今、いざというとき必要な人数が集まらず、出動まで時間がかかりがち。そこで例えば隣同士の団をいくつか統合する。地区ごとにある消防団の拠点も一箇所に集約。担当範囲を広げる代わりに一つの団に必要な人数を確保できる仕組み。しかし、住民から寄せられたのは強い懸念の声だった。不安や反対との回答は7割を超えた。山間部にある消防団の拠点。地元の町会長の須藤信夫さん。統廃合によって拠点が無くなることを不安に思っている。地区を通る幹線道路は少なく、地震などで寸断し孤立すれば、外から消防団に来てもらうことも難しいため。こうした住民の不安を受け止めながら市は消防団の存続のあり方を探ろうとしている。佐野市消防本部の根岸消防団係長は「消防団は地域防災の要。ありとあらゆる施策を推進して活性化を進めていく必要がある時期だ」と話した。

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