九州の夏の降水量が東北の2倍である。大雨が見込まれる中で、東北の備えの脆弱さが見えてきた。その1つが下水道などの排水能力の低さである。去年の秋田ではマンホールから水が逆流する内水氾濫が発生していた。内水氾濫は下水道に流れ込む水が排水能力を越えた時に起こるものである。この排水能力の基準を東北の県庁所在地で見ると、1時間あたり36mm~52mmで、元々雨の多い九州と比べると基準が低いのである。国土交通省の外山さんは「水害の激甚化・地球温暖化に伴って降水量が変わるので、過去算出した降雨の計画から比べると、現況は排水能力が追いつかない」などと話した。