1997年放送ドラマ「踊る大捜査線」はそれまでの刑事ものとは一線を画し、警察組織、人間模様の描写に重きを置くことで社会現象を巻き起こした。数々のスペシャルドラマ、映画が作られて来て、今日12年ぶりとなる「踊るプロジェクト」最新作が公開。映画の主人公は柳葉敏郎演じる室井慎次。二部作の前編では警察の組織改革に務めて来た室井が警察を辞め、故郷・秋田に帰ったことが明らかになる。里親として引き取った子どもたちと穏やかに暮らしている中、他殺と思われる死体の第一発見者となる。さらに室井の前に、福本莉子演じる謎の少女・日向杏が現れる。彼女は踊る史上最悪の犯人と言われた猟奇殺人犯の娘であることが分かり、室井は再び事件に巻き込まれていく。ミステリー要素の一方この映画では故郷・秋田での暮らしが丁寧に描かれている。大自然の中での畑仕事、雪かきのほか、地元の商店で米を買って来て研ぎきりたんぽを手作りするシーンもある。映画「室井慎次 敗れざる者」はきょう公開。映画「室井慎次 生き続ける者」は来月15日(金)公開。映画の舞台となっている秋田は柳葉敏郎自身の生まれ故郷。その後俳優として東京で暮らしていた柳葉敏郎だったが、2006年、妻、子供と一緒に秋田に戻り今も暮らしている。大阪府出身の福本莉子は2019年に上京。2人が語る都会、地方、それぞれの違いなどについて徹底討論する。