神奈川県茅ヶ崎市。依頼人は書家の大八木雅山さん。大八木は大病をきっかけに30代で書をはじめた。48歳の時に妻が他界し、その際に心の支えとなったのは書だったという。数々の賞を受賞した、現在は産経国際書会の理事を務めている。大八木さんは仏像彫刻にも熱中している。仏像彫刻をはじめるきっかけになったある有名なお坊さんが作った仏像があるという。大八木さんのお宝は「円空仏」。円空は1632年に美濃国に生まれ、幼い頃に長良川の水害で母を亡くし出家した。伊吹山で修行に励んだという。仏像を堀りはじめたのは32歳の時、母の菩薩を弔うためだった。この頃から行く先々で民と交わり、宿泊のお礼や困った人を助けるために像を堀った。円空は30年にわたり各地足をのばし、仏像を掘り続けた。名古屋の荒子観音寺にある仁王像は円空仏のなかで最も巨大。これを制作した際の木っ端で1200体の仏像を堀った。54歳の時、飛騨千光寺で63体の仏像を残した。依頼品は怒髪でつり上がった目が特徴。
住所: 北海道函館市船見町18-14