空き家率の高さが課題となっている山梨県では空き家の解体やリノベーションが進められている。甲府市に今年3月、リサイクルショップがオープンした。オーナー・渡辺一博は空き家の廃棄物をリサイクルショップで販売している。渡辺は「もったいないし処分にお金がかかる。何か生かす方法はないかと始めた」と話す。渡辺はその物がどのように使われていたか必ず持ち主に聞くようにしているという。また新しい使い道を提案することで商品としての価値を生み出す工夫もしている。温かみのある商品は評判を呼び、現在では約4割の客が圏外から訪れている。渡辺は「年季が入って味があるもののよさを知ってもらいたいし、物を大事に使うことも伝わったらいいと思う」と話す。