ロシア・プーチン大統領はロシア軍が28日の朝にかけて、ウクライナ各地に対して大規模な攻撃を仕掛けたと明らかにし、首都キーウの意思決定の中枢を含めた攻撃目標を選定していると述べ大統領府や議会も標的にする可能性を示唆した。今回の攻撃ではウクライナ各地のエネルギー関連施設が狙われ西部で合わせて100万世帯が停電した。3年近く前からロシアは電力や暖房施設を狙い攻撃を続けている。ロシアのねらいは住民を絶望に追い込むこと。ウクライナはインフラ施設の分散化を進めていて病院では冬に備え発電器具と暖房器具を備えた。ウクライナの人々は3度目となる厳しい冬に立ち向かおうとしている。
ロシアは西側の兵器を使ったロシア領への攻撃に対して昨晩、ウクライナの軍事施設に行った攻撃のような形で対抗していく。目標には、キーウの意思決定の中枢も含まれる。プーチン大統領はカザフスタンで開かれた首脳会議で「我々の攻撃は米国のATACMSを使ったロシア領への攻撃が続いていることへの対抗でもある。極超音速ミサイル“オレシュニク”に匹敵するものは世界になく今このような兵器が複数使用可能な状況にある。国防相とロシア軍参謀本部がウクライナ領内の攻撃目標を選定している。軍事施設、軍需工場やキーウにある意思決定の中枢が考えられる」などと述べた。