2024年5月、ドイツ・カナダ・ベルギーの公共放送が集まって行われたメディアの未来を考えるシンポジウム。席上飛び出したのは「従来の放送よりもインターネットに重きを置く」ことを想定した発言。その背景には各国が直面する社会の現実が。ドイツでは極右政党や急進左派政党が躍進。極端な意見を持つ者同士がぶつかり合い、社会に攻撃的な空気を生み出している。かつては討論の場としてテレビが使われていたが、インターネットの普及により人々のテレビ離れが進んだ。今、「公共」としてのあり方が問われている。ドイツ公共放送のZDFでは「公共空間を育てるシステム(パブリックスペーシズインキュベーダー)」を導入。番組のサイト上のリンクをクリックするとそのニュースを議論する場に誘導される仕組みで、連動している番組は1つだけではなく複数の番組から議論に参加することができる。
URL: http://www.zdf.de/