8月、京都で開催されたICE(国際昆虫学会議)。そんな国際的な舞台である研究を発表した少年が研究者たちから注目されている。番組は少年に会いに行った。神戸市内の小学校に通う5年生・長井丈さん。好きな昆虫はチョウチョ、日課は庭の観察。これまで研究で多くの賞を受賞してきた長井丈さん。長井丈さんが世界を驚かせた研究というのが、「アゲハの記憶と遺伝」。まず幼虫にラベンダーの匂いを嗅がせながら刺激を与え、この匂いを嗅ぐと嫌なことが起こると覚えさせる。そして、成虫になってから匂いに対する反応を調査。すると、68%のチョウがラベンダーの匂いを嫌がり、その子や孫も同じように匂いを避けたという。長井丈さんは、この研究を小学4年生のとき行い、5年生になった今年8月ICEで世界に向け発表した。小学1年生のときの観察日記からスタートした研究で、観察したチョウは1000匹を超えたという。
URL: https://ice2024.org/