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「第6回MOE絵本屋さん大賞2013」 のテレビ露出情報

ヨシタケさんは1973年に神奈川県で誕生した。絵本が好きな母の影響でたくさんの絵本を読んでいたという。モノづくりがしたいと考えるようになり筑波大学に入学し立体造形を学んだ。しかしデッサンの授業で「こんな絵で大学によく入れたな。」と講師に言われてしまい、絵がヘタだったという。そのせいで人に絵を見せるのをやめようと思ったという。そして卒業後はゲーム会社に入社し、自分が面白いと思う企画を出したものの全く通らなかった。半年で退社したがその一方で絵は絵描き続けていたという。憧れたのはアメリカの芸術家のヘンリー・ダーガー。生きている間は誰にも認められなかったが、そんなことには頓着せずに絵と小説を描き続けた。死後に彼の作品はアウトサイダー・アートと呼ばれ脚光を浴びる。ヨシタケさんはこの愚直に作品を作る姿に憧れをもったという。そして今から10年前に思いがけず絵本デビューを果たした。そのタイトルはりんごかもしれない。男の子が学校から帰ってくるとテーブルの上にりんごがあったが、そのりんごを見て、突然もしかしてこれはリンゴではないのもしれないと、色々な考えを巡らせる物語。創造が膨らみ続けるかもしれないの世界。ヨシタケさんの思いとは逆にデビュー作は大ヒットし、第6回MOE絵本屋さん大賞2013で第1位になり大人気作家に。
ヨシタケさんはいつも手帳を持ち歩いている。中にはスケッチやふと思いついた言葉など25年以上描き続けてきたネタ帳だという。会社員時代には仕事中バレないように書いていたクセで絵が手で隠せるサイズになってしまうという。メメンとモリの原画はA4サイズの紙に小さく描かれている。これを出版社が200%に拡大して誰もが読めるサイズの絵本にしている。絵本評論家の広松さんはだるまちゃんとてんぐちゃんやぐりとぐらは長年愛される絵本だが、余白がたっぷりあり、飾らない線が良いという。中川李枝子のぐりとぐらは、かざらない線で余白を大切にする伝統が受け継がれてきた。メメンとモリでは人物の顔は点だけで、過剰な動きはなく、シンプルな線で描かれる。広松さんはこの飾らない線が読者の目を招き入れそのスキの部分に想像力を膨らませられるという。周囲に広がる大きな余白。それが主人公が抱える様々な感情を読者に想像させる。その余白を糸井重里さんはアニメーションの一コマのような描き方をしているという。見開きの1ページでは主人公つまづいて転んだページの余白に破片を拾い集める姿までが浮かび上がるよう。ヨシタケさんの絵は時間の前後を感じさせる時間の芸術があるという。
絵本作家としてデビューし10年が経過したがヨシタケさんの作品はMOE絵本屋さん大賞で過去15回7度大賞を受賞している。その人気は日本だけでなく世界15カ国以上で出版された。そんなヨシタケさんの全てが覗くことのできる展覧会が日本全国を巡回している。現在は新潟で行われ、会場には長年集めてきた収集品や大学時代に制作した立体作品の影響をうけたマンガなどが飾られる。その作品は大人がハマるという。この展覧会でポスターのデザインを担当した大島依提亜さんによると、ヨシタケさんの凄さにすぐ絵でその人とわかる点とアノニマスな感じがあり、大人が自分を投影できる絵本だという。

他にもこんな番組で紹介されています…

2023年8月12日放送 9:30 - 11:45 TBS
王様のブランチBOOKコーナー
心にひびく名言が満載 絵本作家 ヨシタケシンスケ 最新作「メメンとモリ」。その絵本作家・ヨシタケシンスケのアトリエで榎本ゆいながインタビュー。ヨシタケシンスケは、「りんごかもしれない」でデビューし第6回MOE絵本屋対象さん大賞で1位を獲得。「メメンとモリ」は、ラテン語の「メメント・モリ」から着想を得たという。物語の冒頭、弟のモリはお皿を割ってしまう。落ち込む[…続きを読む]

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