広島市の87歳・金澤利翼さんは、ボディビルの日本チャンピオンだ。ことし8月に行われた年齢ごとの全国大会で、ことしから新設された85歳以上級で、初代王者となった。普段は、自ら経営する広島市内のトレーニングジムで、会長を務めている。週6日、午前10時から午後10時まで働きながら、1日2時間トレーニングを行っている。重量や回数を調整して、必要以上に筋肉に負荷をかけないようにしている。食事は、昼と夜は、玄米ご飯と納豆、朝は、この組み合わせに、卵の入った味噌汁をつけている。30年以上、肉・魚・乳製品を食べていないという。ビタミン剤やお茶で溶いたプロテインを飲んでいる。金澤さんは、高校生の頃、競泳でオリンピックを目指していたが、筋肉質でうまく泳げず、ボディビルに転向した。日本一に2度なった後、引退したが、50歳で復帰し、通算16回日本一に輝いた。今も、ボディビル大会への出場を続けている。現役を続ける理由について、金澤さんは、年をとっても、夢を持ち、一生懸命頑張る人がいることを証明したいなどとし、90歳まで続け、その後は、130歳まで生き抜くことに集中して、長寿の記録を作りたいなどと話した。驚異のシニアとその健康法を調べてみたら、この道一筋を続けている人や思わぬ趣味に目覚めた人たちで、健康のため、体操などの運動を欠かさないことがわかった。