1000年以上も続くとされてきた奇祭「蘇民祭」が終わりを迎えた。「ジャッソー」という掛け声は、「邪気を正す」という意味で、蘇民袋というお守りが入った袋を手にした者は五穀豊穣が約束されるという。過去に宣伝ポスターが不快感を与えるとして物議を醸し、コロナ禍では中止、自粛を余儀なくされてきた。祭の廃止を決めたのが妙見山黒石寺の藤波住職で、担い手も足りなくなり、儀式などの運営が難しくなったという。全国の祭りの実態調査や支援をする団体によると、地方自治体のおよそ4割で「祭りが存続の危機にある」としている。福岡・筑後市で約500年続く火まつり「鬼の修正会」もその1つ。世帯数は増え続ける一方、祭りを担ってきた人は高齢化が進み、新たに地区に来た人たちは祭りに関心を持たないという。昨年の参加者はわずか30人ほどだった。
福岡県は去年、「地域伝統行事お助け隊」を発足させた。伝統行事に関心のある県内外の人と地元の保存会などの間をつなぐ。今回、6人の隊員が鬼の修正会に参加し、「本当にやってよかった」などとコメント。
福岡県は去年、「地域伝統行事お助け隊」を発足させた。伝統行事に関心のある県内外の人と地元の保存会などの間をつなぐ。今回、6人の隊員が鬼の修正会に参加し、「本当にやってよかった」などとコメント。