これまで進軍政党との協力に否定的な姿勢を示していたにも関わらず、進軍政党と連立を組んだことについて、タイ貢献党は「私達にはできるだけ早く新政権を立ち上げる責任があった。進軍政党と手を組まないと公約に掲げたことは忘れてほしい」と説明したとのこと。背景には、タクシン元首相。今回首相に選出されたセター氏が所属するタイ貢献党は、タクシン派の政党。共同通信は、タクシン氏が連立交渉を事実上取り仕切り、自身に近い政権の樹立を見越して帰国したとみられると報じている。筑波大学・外山文子准教授は、これまではタクシン派と保守派が対立する構図だったが、タクシン派のタイ貢献党と保守派の進軍政党が連立を組んだことで民主化を目指す第一党・前進党などと保守派の対立構造に変化しいくと分析していることが伝えられた。