柳沢正史さんは昨年ブレークスルー賞を受賞した。日本は世界一寝不足の国とのこと。欧米平均約7時間20分に対して、日本は約6時間20分。本来睡眠は毎晩確保しなければならないが、日本は睡眠時間が可処分所得のようになっている。大谷翔平選手や藤井聡太さんも睡眠大切さを訴えている。睡眠不足が続くと脳のパフォーマンスが悪くなり、感情のコントロールができなくなり、メタボリック症候群や様々な病気になりやすくなる。中高年以降は認知症やがんのリスクが上がる。睡眠で大事なのは量。その上で質を良くしていく。適切な量は人によって異なり、4日間続いて眠りたいだけ眠れる環境を用意し、4晩目に何時間寝たかを基準にする。人間は睡眠が必要な分充足したらそれ以上眠ることができない。理想的な睡眠環境は、暗くて静かで朝まで適温。夏も冬もエアコンをつけっぱなしにして快適な温度に保つと良い。リビング・ダイニングは夜に薄暗い感じる程度の照明にすると良い。柳沢さんは自宅で脳波を測れる機器をスタジオに用意し、全国の医療機関で申し込めると案内した。