陸上のトラック競技が左回りなのはなぜ?という質問。陸上をしている人に聞いてみると「背骨が左側にちょっと曲がってるから」などの声が上がった。正解は「右利きが多いから!?」。詳し教えてくれるのは大林太朗助教。世界の人口の約9割りが右利き。走りやすいよう左回りになった。直線を走る時、ヒトは両腕をまっすぐ前方に振る。腕を前方に振ることで足が引っ張られる。腕が走る走る方向にリードしている。カーブを曲がるときも同じ。左に回るためには右手を斜め前方に振る。右手を斜め前方に振ると体が引っ張られ自然と左側に傾く。さらに右利きのヒトは左足が軸となるので左に回りやすい。最初のアテネ大会から第3回目までは右回りだった。第4回から左回りになった。その後、国際的なルールが統一された。なぜ左回りなのかは決定的な資料がないという。トラック競技が左回りなのはなぜ?には諸説ある。1つ目は欧米の文字文化設。左から右に書くので視線も左から右に動く。欧米の人は左から右の視線に慣れているのでそれに合わせて左から右に駆け抜けていくようにすると、トラックが左回りなる。2つ目は、人間の心臓が左にあるため重心が左半身にかかりやすいという説。3つ目は戦車競走で武器を持つ右手で攻撃しやすい説などもある。右利きの人が右回りと左回りで走って左回りの早かったら、「利きが多いから!」という説が立証されるということで、この説を生検証する。