「NHK NEWS WEB」から、「茨城WEB特集 要介護リスク把握し予防」の記事をピックアップ。筑波大学の研究グループが高齢者向けの体力テストの結果を分析することで、要介護化リスクが高いかどうか予測する方法を開発した。研究の対象となったのは2009年から11年間、笠間市で実施された体力測定会に参加した介護認定歴がない約1,000人。(1)目を開いて片足で立ち続けた時間、(2)椅子から立ち3メートル先のコーンを周り再び椅子に座るまでの時間、(3)椅子に座ったり立ったりを5回繰り返すのにかかる時間の3つに注目。3つの測定値に年齢や性別などの指標を加味して個人の得点を算出したグラフを紹介。得点が多いほどリスクが上がる。得点が40点台だと8年以内に「要介護2以上」に認定された人が26%。体力テストは各自治体の教育委員会やスポーツ振興を担当する部署で行っているので、問い合わせ先は最寄りの自治体になる。日本スポーツ協会のWEBサイトでは8年以内に要介護2以上になる確率を予測できる。開発にあたった筑波大学・大藏倫博教授は「わかりやすい指標ができた。全国の自治体に活用してもらいたい。適切な食事や予防するための運動など、前向きな取り組みを行うきっかけにしてほしい。階段を上るだけでもバランス能力と筋力が鍛えられる」とコメント。