マイナ保険証の本格運用から1週間。きょうから病院では暗証番号がなくても医療情報の閲覧ができるようになる。救急の最前線を取材。筑波記念病院に運ばれた70代男性はインフルエンザに感染し体調を崩した。病院側は患者にマイナ保険証の閲覧について同意を求めると、暗証番号なしに患者の持病、アレルギー、医療情報をその場で把握できた。きょうからは意識がなく会話が困難な患者への対応が変わる。これまでは医師が患者の家族や医療機関から薬や持病などの情報を聞き取りカルテを作る必要があったが、きょうからは医師が必要と判断すれば患者の同意がなくてもマイナ保険証で必要な医療情報を取得できるようになる。筑波記念病院救急科・長田雄大科長は「服薬情報、受診歴、アレルギーなどでわかることがある。手助けにはなると思う」と話す。早く正確な情報が得られ救急時でも最適な治療法を選ぶことができるという。