経団連の十倉会長は、きょう開かれた会長と副会長による会議で、後任に生命保険大手「日本生命」の筒井義信会長を起用する人事を報告し、了承されたと明らかにした。経団連の次期会長に内定した筒井氏は兵庫県出身の70歳。2011年に日本生命の社長に就任し、2018年から会長を務めているほか、おととしからは、経団連の副会長も務めている。これまで経団連の会長はほとんどが製造業の出身者で、金融業界から起用されるのは筒井氏が初めて。また、十倉会長は筒井氏を選んだ理由について「成長と分配の好循環、公正公平で持続可能な社会の実現に向けて活動を展開していく中で最もふさわしい方だ」と述べた。筒井氏はことし5月に開かれる経団連の総会を経て、正式に会長に就任する予定。