小林製薬は、会社の株式の7%余りを保有する香港の投資ファンド「オアシス・マネジメントト」から、紅麹の成分を含むサプリメントをめぐる一連の問題の再調査と、新たな社外取締役の選任を求める株主提案を受けたことを明らかにした。提案の中でファンド側は「創業家の小林一雅特別顧問が会長職を退いても、いまだに会社の会長室を使い続けている」と指摘したうえで、「抜本的な改革を既存の経営陣のみに委ねられない」などと主張しているという。オンライン会見で、小林製薬の木村孝行執行役員は「今後については取締役会で適切に検討・対応していく」と述べた。