桃山時代も俵屋宗達が創始、江戸時代中期に尾形光琳が大成した琳派。その数十年後に現れた後継者が酒井抱一。1761年江戸の生まれ。12歳の時に兄・忠以が姫路藩主となり、兄の元で文人たちと交流を持ち早くから書画や俳諧に親しんだ。30歳の時に兄が急逝、37歳で出家。この頃から抱一の号を用いて美の世界に没頭するようになり、尾形光琳を師とあおぐようになった。1821年に一橋家からの依頼で取り組んだのが光琳の「風神雷神図屏風の裏絵」の製作。抱一は気品に満ちた表裏一体の作品を作り上げた。60歳を過ぎた頃から手掛けたのが「花鳥十二ヶ月図」。依頼品は酒井抱一の花鳥画二幅。一幅は あじさいにトンボ、もう一幅は菊の絵。果たして鑑定やいかに。
住所: 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3