ネット通販や電子書籍の普及などを背景に全国で書店が減少する中、経済産業省は書店が抱える経営課題をレポートにまとめた。この中では、在庫の情報が適切に管理されていないため、目当ての本がどこにあるかわからない場合がある、店頭にない商品を注文した際2週間ほど待たされることもあり、こうした点がネット通販に比べ競争力を弱めているなどと指摘している。またネット通販では過度なポイント還元や配送料無料などのサービスで実質的に値引きが行われ、競争条件が平等ではないとの見方も示し得ている。フランスではオンライン書店による一部の無料配送を禁止して書店の保護政策を進めている。経済産業省はレポートをパブリックコメントに書けた上で、他省庁と連携してどのような支援ができるか検討していく。