水谷さるころさんと野田真外さんは別姓の夫婦12年目。夫・野田さんは映像作品ディレクター、妻・水谷さんは漫画家・イラストレーター。妻の作品「結婚さえできればいいと思っていたけど」には水谷さんの実体験が描かれている。水谷さんは以前、別の男性と結婚し名字も変えたが33歳で離婚。3年後、野田さんと事実婚で別姓の夫婦となった。水谷さんは「自分の名前で仕事をしており、出版社や契約書など全部名前を変えなくてはいけなくて大変だった」などと話す。名字を変える苦悩を知った夫・野田さんは「感情の問題ではなく人権の問題」などと話す。水谷さんは38歳で出産したが、事実婚の場合は子どもの親権は母親のみ。万が一、出産で母親が死亡すると親権を持つ人がいなくなるため一時的に法律婚をしたという。一人息子・野田マイルくんは父親の姓を名乗っている。水谷さんは「選択的夫婦別姓制度があれば選択肢として利用しやすい。早く法制化してほしい」と話す。