7日に投票が行われたイギリスの統一地方選挙において二大政党が歴史的大敗を喫している。イングランドでは136の地方議会の5000議席を争った。他にもスコットランドやウェールズで自治議会選挙が行われた。イングランド地方議会選挙議席数(BBC)は与党の労働党が1400以上減らし、最大野党の保守党も500以上減らした。一方でポピュリスト政党のリフォームUKが1400以上増やし、緑の党も400以上増やした。成蹊大学・今井教授は「1世紀続く二大政党制から多党制へ転換か」と分析した。今、イギリスでは生活費高騰などが切実な問題になっていて、国民は「絶望」に近い不信感があるという。今井教授は変化を求め支持政党の分散化が進んでいる状況と指摘した。緑の党は急進左派的な政策、リフォームUKは反移民政策を掲げている。今井教授によるとそれぞれ課題があり富裕層への課税に関しては富裕層の国外流出、移民の制限に関しては必要な労働力を失い経済に影響を及ぼす恐れがあるという。今井教授によると現在のイギリスではどの政党も政権を担うのは非常に難しいという。イギリスは財政難で裁量の余地がないという。支持政党の分散化に関しては民主主義の国々で拡大している。イギリスのような両極端な多党化が進んでいくと合意点を対話で見つけるのが困難になり社会の分断が深まる懸念がある。
