きょうの為替見通しを野村アセットマネジメント・前田有司が解説。ドル円の予想レンジは161.50円~163.50円。米国雇用統計の発表を控えており、東京時間は様子見を予想している。注目ポイント「米国と日本の利上げサイクル」。日米の政策金利差が縮まる中でもドル高円安に歯止めがかかっていない。以前は金利差が3%を下回るタイミングでドル安円高に転換していたが、今回はドル安転換の動きになっていない。アメリカにおける利上げ再開の可能性があり、先月のFOMC以降、アメリカにおける利上げ再開への思惑が広がっている。ここ40年間、FRBが利上げを完了した後に遅れて日銀が利上げを開始し、日銀の利上げ中にFRBが利上げすることはなかった。今回、日銀が利上げを継続する中でFRBが利上げ再開となれば日米同時利上げになり、日銀の利上げが日米の政策金利格差の縮小を意味しないということになる。他にも日本のインフレ環境が変わってきた可能性がある。日本よりアメリカの方がインフレ率が高い状況が続いてきた。仮に日米のインフレ率が同程度になれば金利格差が3%割れではなく、2%1%と縮小することが米ドル安円高への転換に必要かもしれない。
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