総合診療医について解説。総合診療医は日本医療の現状の中で急速に人数が高まっていて、身体まるごと診る。最大の特徴は、患者の話をよりていねいに聞くこと。診断推論を行い、実際のケースでは15の病気を候補として考え、精神科にも依頼して検査したがなかなか異常が見つからなかったが、聞き取りの内容から詳しい血液検査を追加しビタミンB12欠乏症だと判明した。総合診療医のもう1つの特徴は、ずっと寄り添うこと。予防・治療後の痛みのケア・介護との連携など地域の健康のお悩み相談窓口となっている。総合診療の教育を受けた医師は総合診療専門医。総合診療専門医を志す若者は少なく、採算が取りにくいことも背景ある。ニーズも高まっていて、国の方針としても増やす方向。医師の偏在、多くの病気を抱える高齢者などが理由。