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「総員玉砕せよ!」 のテレビ露出情報

「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品を手掛けた水木しげるさんだが、戦後80年となる中で水木しげる記念館では水木さんの戦争にまつわる作品を特集した展示が行われている。水木さんは戦争を体験していて、当時の経験から「総員 玉砕せよ!」という作品は作られた。娘の原口尚子さんは去年リニューアルされた展示で隣りにいた人が翌日には死んでいる、次は自分かもしれないから人が亡くなっても悲しめないという経験をしてきた水木さん。ニューブリテン島・ラバウルで敵の見張りなどが中心だったが、戦況は悪化していくと自身もマラリアにかかる中で左腕を負傷するなどした。水木さんは麻酔無しで左腕を切り落とされ、傷口のウジに不快感を覚える日々だったと綴っている。原口さんも「総員玉砕せよ!」を見たときには衝撃を受けたといい、水木さんの一番思い入れが深い作品でもあったという。敵陣に突撃するもののなすすべなく兵士たちは死んでいく。原口さんは無念の思いで亡くなった人の言葉を作品にするという意志があり、義務感で書き残さなければいけないと水木さんは当時を振り返っていたという。記念館では水木さんが戦地から家族に送ったハガキもあり、水木さんが現地の人と楽しいひと時を過ごしたなどの記述もあったという。漫画で戦地の様子を描写して悲惨さを伝えるとともに、異国の美しさをありのままに描くことで戦争や平和について自分で想像してもらいたいという水木さんの意思が原口さんに受け継がれる様子が見られる。

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