今年4月大地震に見舞われた台湾の花蓮県。景勝地として有名な県北で土砂崩れや落石があり、町中ではビルが倒壊するなどし、これまでに18人が亡くなった。地震から半年、観光客がなかなか戻らない被災地を盛り上げるため、台湾の総統のために作られた特別な列車が運行された。特別な列車は総統花車と呼ばれ、1両しかない専用車両。1967年、当時の蔣介石総統が各地を鉄道で移動するためにオーダーメイドされたもの。総統の寝室や夫人の寝室もあり、ヨーロッパ風の装飾が施されている。車両が完成した時に、既に蔣介石は恒例で実際に乗る機会はなく、初めて使われたのは1991年、李登輝総統が台湾を1周する鉄道の開通に合わせて各地を視察した時だった。実際に使われたのはその1回で、その後は幻の存在となっていた。この車両が再び注目されるきっかけとなったのが今年4月の大地震。太魯閣渓谷は今も立ち入り規制が広範囲で行われている。観光客が地震後には半分以下になってしまったという。
そこで、台湾鉄道が打ち出したのが総統花車を花蓮で走らせ、鉄道ファンなどを呼び込む方法。しかし、古い車両を再び走らせることは簡単ではない。退職した技術者を呼び寄せ、補修や整備などのノウハウを1から学び直したという。また、部品の多くは生産が終了しているため、解体された車両などから調達する必要もあった。そして総統花車の復活の日。座席は満席となった。花蓮県内の6つの駅に止まり、地元の特産品などを楽しむこともできた。車両を汚さないようにカバーをつけて、総統専用車両の見学へ。乗客らは写真に収めるなど特別な時間を楽しんだ。特別列車は11月下旬まで毎週日曜に花蓮県などを運行する。
そこで、台湾鉄道が打ち出したのが総統花車を花蓮で走らせ、鉄道ファンなどを呼び込む方法。しかし、古い車両を再び走らせることは簡単ではない。退職した技術者を呼び寄せ、補修や整備などのノウハウを1から学び直したという。また、部品の多くは生産が終了しているため、解体された車両などから調達する必要もあった。そして総統花車の復活の日。座席は満席となった。花蓮県内の6つの駅に止まり、地元の特産品などを楽しむこともできた。車両を汚さないようにカバーをつけて、総統専用車両の見学へ。乗客らは写真に収めるなど特別な時間を楽しんだ。特別列車は11月下旬まで毎週日曜に花蓮県などを運行する。