きょうも各地をゲリラ雷雨が襲った。福島県泉崎村では激しい雨が降り雷鳴が轟いた。また千葉県成田市や市川市でも短時間に激しい雨が降った。長野県松本市でも車が揺れるほどの横殴りの雨が降った。道路の側溝が波打ちあふれそうになっていた。きのう長野県の一部で大雨洪水警報が発表された。宮城県では西部を中心に土砂降りの雨が降り、一部の地域では1時間に34mmの激しい雨を観測。長崎市内では雷鳴が轟いた直後、横殴りの激しい雨に見舞われた。福島県郡山市でも雷が鳴り、1時間に約120mmの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表された。こうした中、気象庁はきょう、夕方から夜の初めごろに線状降水帯発生の恐れがあると発表。東京、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城に大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるという。2023年に線状降水帯が発生しの千葉市内、土砂崩れが発生した茂原市、氾濫危険水位を超えた市原市の養老川の映像を紹介。去年は栃木県内で線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降り続いた。きょうの大阪市は最高気温36.0℃を記録し、2日連続の猛暑日となった。全国で猛暑日となったのは96地点。東京・新宿区の高田馬場駅前では手元の温度計は39.0℃。東京では最高気温35.7℃を記録し今月3度目の猛暑日に。JR高田馬場駅前のビルの地下1階にある立ち喰いそば「松石」の期間限定メニュー「シャリシャリ出汁かき氷そば」を紹介。店主の石田正徳さんは「暑いから食欲も落ちますし、キンキンに冷えたそばを楽しんでもらえたら」と話した。猛烈な暑さは農作物にも影響が及んでいる。福岡県の星光ファーム旬・横溝文男園主にトウモロコシ畑を見せてもらったが、ことしは実の上の部分が露出したり変色するトウモロコシが増えているという。傷んだ部分をカットして出荷するため値下げせざるを得ないという。ピーマンは高温障害などで黒く焼けてしまっていた。また福井県のスイカ畑では暑さで根が枯れ生育不良に。白山野菜出荷組合・恒本邦夫組合長は「これだけ(被害)面積が広がったのは初めて」と話した。組合では基準をクリアしたものだけ出荷する方針で、スイカの出荷量は去年の半分にとどまる見込みだという。また梅の生産農家では収穫間際の梅が落下する被害が続出しており、これも暑さによる影響とみられている。猛暑の影響は農作物以外にも及んでいる。島根・松江市の養鶏場「ひろえもんふぁーむ」・廣江大介さんは「ニワトリは卵よりも体温維持が重要で、産卵率がぐっと下がってしまっている」と話した。海の幸にも異変が起きている。青森で今シーズン水揚げされたホタテの重さや大きさが過去最低となっていて、今年度のホタテ全体出荷時の平均価格は昨年度の倍近くになっている(青森県漁連)。青森県の一部地域では「みみずる」というロープに吊るされたホタテがタイに食べられてしまい壊滅状態になった。高水温でホタテの成長が遅れ、タイガ集まる時期と重なったためだという。被害に遭った多くが来年までに成長させる子どもの貝だったかめ、来年はホタテの水揚げがほぼゼロになる見込み。野辺地町漁業共同組合・砂原則行組合長は「収入がゼロになる。大ショック」と話した。