科学文化部・安土直輝が解説。テーマは「視野」。「視力」はものを細かく見分ける能力で、「視野」は上下左右に見えている範囲。視野も視力と同じように、悪化することがある。視野障害の原因となる病気のひとつが緑内障。他にも、糖尿病が原因で起きる糖尿病網膜症や脳梗塞などで視野に障害が起きる。視野に異常があって見える範囲が狭くなると、車の運転に影響が出てくる。視野に影響が出て運転に不安を感じる人が訪れる東京・江戸川区の病院を取材。西葛西井上眼科病院・國松志保副院長によると、視野異常は自覚しにくく発見が遅れがちだという。緑内障の視野の異常の進行を再現した画像を紹介。早期に発見し、治療しながら運転を続けているタクシー運転手に話を聞いた。国がバスやトラックの運転手など約2400人を対象に調査した結果、率にして11.2%の人に緑内障など視野に異常が出る病気やその疑いがあった。