警察が直接管理する警察犬とは別に事件の捜査や行方不明者の捜索などに協力する民間の警察犬がいる。さいたま市で70年近く続く民間訓練所ではこの春、4代目となる18歳の指導士・羽鳥雄太さんがデビューした。さいたま市にある訓練所は羽鳥さん一家が70年に渡って運営している。2008年、さいたま市で元厚生事務次官らが殺害された事件。2代目の祖父・敏雄さんと3代目の父・文仁さんが現場に出頭し犯人が使用した車を見つけるなど事件解決に貢献した。この訓練所の4代目としてデビューした羽鳥さんは2人のもとで訓練を重ねている。指導士には訓練の技術に加え犬の健康管理も求められる。訓練所で飼育している犬は合わせて9頭。犬の異変にすぐに気づけるように動物看護の専門学校にも通い必要な知識を学んでいる。羽鳥さんは警察から警察犬指導士として任命された。