和田さんは2020年に熊本県で発生した線状降水帯について語り、この時のデータをもちいて、フェーズドアレイ気象レーダーがもし九州に17基あますことなく設置していたらどういう予測精度が得られるか?という検証が行われた。当時球磨川付近で8時間の豪雨があった。既存の気象レーダーで観測していた場合は南に100キロのズレが生じている。フェーズドアレイ気象レーダーの場合では線状降水帯が熊本県を捉え、熊本南部の球磨川近辺に線状降水帯がかかるという予測ができた。実際に降り注いだ雨量と比べても予測が可能だということがわかる。和田さんはどういう条件で集中豪雨のたまごができやすいかそういう研究を進めると線状降水帯の予測も夢ではないという。