豊かな食の産地で知られる北海道だが、特産の昆布が記録的な不漁になっている。羅臼町では特産の羅臼昆布が、去年およそ110トンあった生産量は半分近くまで落ち込んだ。海中に潜ってみると、根が抜け流された昆布が見られたという。北海道大学・四ツ倉典滋教授によると、要因の1つは海水温の上昇だという。北海道周辺の海面水温は平年より5℃以上高かったという。昆布は高水温にさらされると衰弱し根が枯れたりするとのこと。また、高水温になると昆布をエサにウニの活動が活発になるという。コンブ漁を営む井田一昭さんは「過去最低だ。いままでに記憶がない」とコメントしている。また、羅臼だけでなく、北海道全体で昆布の生産量が落ちていたという。今後の対策として、養殖や水温が上がり栄養が少なくなる海で育っていくものを作っていくなどが大事、と四ツ倉教授は語る。