羅臼町のふるさと少年探検隊は1981年に始まったものであり、子どもたちに知床ならではの体験をさせたいとの思いがきっかけとなった。当時教育委員会に務めていた湧坂周一さんは地元の山岳会にも所属していたが、厳しい道を進むことは子どもたちが何かを掴み取ることに繋がると考えたのだという。ゲームが流行すると子どもが外に出歩かない風潮が高まったものの野外で子どもたちを遊ばせることが重要であり、自分が育った土地を知ることで愛着を覚えてほしいと考えたのだという。のべ2000人以上が探検隊には参加し、故郷の冒険は世代を超えて受け継がれてきた。