街角に「ぜいたくは敵だ!」とあった看板に当時いたずら書きした人がいて、敵の上に「素」って入れた。すると「これをいたずら書きしたのは誰だ!そんな非国民を捕まえろ!」と警察が躍起になったと言われてる。もちろん戦争が始まってすぐに化粧ができないという状況だったかというと実はそうではないという話もある。例えば戦地に赴く男性の後を女性たちが守らなければいけないって形で女性たちが外で働くようになる。これを「銃後の守り」って言い方をした。そういう人たちが短時間でメークができるようなものというのが流行ったり、持ち運びしやすいものという形で化粧は需要があったが、それが戦況が悪化してくると、そんなことやってる場合なのかと男どもが厳しい目で見始める。当時の広告には「大空を護れ。ケバケバしい化粧は一切排撃!素肌の健康一点張りで行きましょう!」というものがあった。排撃とは相手を退けようと攻撃非難すること。