新潟・佐渡を中心に飼育・繁殖が行われてきたトキが来年能登半島で放鳥される。きょう5月22日はいしかわトキの日。トキはかつては全国的に生息し、1981年に日本で野生トキが絶滅した。1999年には中国から贈呈されたトキが佐渡で繁殖に成功し、2008年には佐渡で放鳥。2022年、野生トキが500羽を超える。自然で安定した存続するには1000羽が必要とみられ、佐渡では数が頭打ち傾向で過密状態に近い。1か所だけでは感染症などによる絶滅リスクもあり、複数地域に分散させリスク提言。能登半島は本州で最後まで野生トキが生息した地域。地震からの復興のシンボルとして地元の期待もある。石川県で4市5町、関係団体で推進協議会を作って環境整備などに取り組んでいる。羽咋市には自宅にトキの資料館を建てた村本義雄さんは、訪れた子どもたちにもトキがなぜ絶滅したか、何が必要なのか伝えている。放鳥したものが今度は絶滅することなく定着できるようになって初めて成功。