中国を訪れたロシアのプーチン大統領。今回の中露首脳会談も結束を強調した両首脳。プーチン大統領は「我々の協力関係は国際情勢を安定させる」と強調。習近平国家主席は「信頼できるパートナーとして友好を強固にしたい」と応じた。習主席はヨーロッパ諸国との関係も重視している。今年に入って、ドイツやオランダを訪問。今月にはロシア寄りとされるセルビアやハンガリーを訪れた。またフランスを訪問した際、習主席は7月に開かれるパリ五輪の期間中の「世界的な休戦」を呼びかけると述べた。さらにこの時マクロン大統領は「習主席がロシアに軍事支援を行わないことを表明した」と述べた。中国のジレンマについて神田外語大学の興梠教授は「ロシアに肩入れしすぎると欧米との関係が悪化し、中国経済へのダメージが大きい。一方で、米国に抵抗するためにはロシアを切り捨てられないので二股外交を続けている」と解説している。元・外務事務次官・藪中三十二さん、毎日新聞解説委員・佐藤千矢子さんのスタジオコメント。