ウクライナ外務省は22日、クレバ外相が中国の王毅外相の招きを受けて、きょうから中国を訪問すると発表した。主な議題はロシアの侵略を止める方法の模索や、持続可能で公正な平和を実現するうえでの中国の役割についてだとしている。ロシアと関係を深める中国は先月、ウクライナの和平案について話し合う平和サミットを欠席した。また習近平国家主席は今月、ハンガリーのオルバン首相と会談した際に“早期に停戦し、政治的解決を追求することがすべての当事者の利益になる”と強調するなど、ロシア寄りの立場で関与を強めようとしているとみられる。こうした動きに対抗してウクライナはことし中に2回目の平和サミットを開催し和平案の実現に向けて国際的な世論を高めたい考えで、中国に対してもサミットへの出席を含めて関与を促すねらいがあると見られる。