中国・習近平国家主席は中国と中央アジア5か国の首脳会議に出席するためカザフスタン・アスタナを訪問し17日、ウズベキスタン・ミルジヨエフ大統領と会談した。この中で習主席はイスラエルとイランの間で攻撃の応酬が続いていることについて「関係国は緊張がさらに高まるのを回避すべき。情勢の安定に向け中国として建設的な役割を果たす用意がある」と強調した。その後の中央アジア5か国との首脳会議ではトランプ政権の関税政策を念頭に「覇権主義と強権政治に反対し、誰もが恩恵を得られる経済のグローバル化を推進していきたい」と強調。中国としては中央アジア各国との協力関係を強調することで同時期開催のG7サミットをけん制し、貿易摩擦が続くアメリカに対抗姿勢を示す狙いがあるとみられる。