2025年9月19日放送 10:05 - 10:55 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
映画「グランドツアー」不思議な逃避行

出演者
望月麻美 池間昌人 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
パレスチナ国家承認で意見の隔たり

国賓としてイギリスを訪れていた米・トランプ大統領はスターマー首相と会談し、ウクライナ情勢やガザ情勢などを巡り協議。両首脳は共同記者会見でAIなど先進技術分野の協力で合意したことを成果として強調。トランプ大統領はイギリスが示しているパレスチナを国家承認する方針に反対の立場を示し意見の隔たりが浮き彫りとなった。チェッカーズで迎えられたトランプ大統領。記者会見で両首脳は雇用促進の先端技術分野での協力合意について発言。つづいて質疑にうつった移民の取り扱いについてスターマー首相は移民問題を把握していると納得させるには対話が必要と承知している。パレスチナ国家承認についてトランプ大統領は「この点では意見が異なる。ハマス襲撃を忘れてはならない。戦闘を終わらせたい人質を解放させたい」と語った。スターマー首相は「和平とそこに至るロードマップが必要という意見は同じ。ガザ地区の状況は耐え難い状況。人質はなんとしても解放されなければならない。パレスチナ国家承認の問題についても文脈の中で捉えなくてはならない。ハマスはテロ組織であり、将来におけるパレスチナに果たす役割はない。ハマスによるイスラエル襲撃はホロコースト以来最悪の攻撃。事件がもたらした心理的な影響はよくわかる」などと述べた。ウクライナ侵攻についてトランプ大統領は「プーチン大統領には失望した、多くの人を殺害し殺害した人を上回る人数を失っている」と述べた。スターマー首相は「プーチン氏には圧力をかける必要がある。大統領が圧力をかけた際には変化があった。圧力を強めなければならない」などと述べた。

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米英首脳に隔たり

イギリス王室と政府による手厚いもてなし、そして共同記者会見では友好的な雰囲気が漂う一方、パレスチナの国家承認では隔たりがある。イギリス、タイムズやガーディアンはスターマー首相がこの週末にもパレスチナを国家として承認すると伝えている。スターマー首相は今年7月下旬、イスラエルがガザ地区の深刻な状況を終わらせるための措置をとらなければパレスチナを国家承認する方針を示していた。措置の具体的な内容は国連による人道支援再開、停戦合意、ヨルダン川西岸を併合しないことを明確化にすることなどをあげた。これまでイスラエルが措置を講じなかったと判断しトランプ大統領の帰国後に承認するとみられている。イギリスは自身の立場について2国家解決に特別な責任を負っているとしている。イギリスは1917年のバルフォア宣言でパレスチナでユダヤ人の国家建設を支持すると約束、その一方でアラブ人にも独立国家を約束、フランスとは中東を分割支配する密約を結ぶ”三枚舌”を展開し、その後の混乱を招く元凶にもなった。イギリスのラミー副首相は外相だった当時、バルフォア宣言について”パレスチナにある非ユダヤ人の市民的・宗教的な権利を侵害しない”という厳粛な約束とともにあるという考えを強調。アメリカは現時点でのパレスチナ国家承認には否定的。ハマスに褒美を与えることになると主張している。イスラエルがハマスの拠点があるとして今週始めたガザ市への地上作戦もトランプ政権は支持。トランプ大統領はアメリカがガザ地区を所有し、復興のために住民を移住させる構想を明らかにしている。米メディアはトランプ政権内で戦後10年間はガザ地区をアメリカの管理下に置きリゾート開発など検討されていると伝えている。こうした考えは不動産業者の思考で歴史的経緯、暮らしイスラエルの攻撃にさらされるパレスチナの人たちを置き去りにしていると指摘されている。望月さんは「パレスチナの国家承認はシンボル的な動きにとどまり実質的変化をもたらせるか疑問がつきまとう、それを差し置いても歴史的経緯や地元の人の権利に立ち返る姿勢が重要」などと述べた。

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ガザ市制圧へ 住民の犠牲増

ガザ地区ではガザ市制圧に向けて地上作戦を開始したイスラエル軍が部隊を進め、地元当局は過去24時間に79人が死亡したと発表するなど住民の犠牲は増え続けている。住民は南部に退避したとしても日本円で17万円も支払わないとテントに入れない状況だとして厳しい状況について語るパレスチナ暫定自治政府の保健相のインタビューを伝える。保健相は「唯一運びこめているのは輸血のための血液だが十分ではない。何百人もが医薬品がないために亡くなる」と語る。ハマスとの連絡手段はなく話す相手は一般市民で政治家ではないとした。また「先頭に立って国際支援を呼びかけるとし、大虐殺を乗り越え人々は立ち直ることができると信じている」と話した。

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司会者発言で トーク番組休止

アメリカのABCテレビは保守系の若手政治活動家のチャーリー・カーク氏殺害事件をうけたトランプ大統領の支持者の言動を揶揄するような発言があった人気コメディアンによる20年以上続いた人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」を休止した。トランプ政権が放送免許の取り消しを示唆していたこともあり、メディアへの圧力や言論の自由を巡る議論をよんでいる。ABCの親会社のディズニーは17日夜の放送を休止。キンメル氏が15日の放送の中で保守系の政治活動家、チャーリー・カーク氏殺害について行ったコメントによりトランプ政権から圧力をうけたあとのこと。MAGAの熱烈な支持者たちは、容疑者がMAGAの一味でないと証明することで政治的な特典稼ぎをしようと躍起になっている。トランプ大統領に任命されたFCCのカー委員長は16日、保守系の番組でキンメル氏の発言を非難。キンメル氏は容疑者のイデオロギーを誤って伝えている、番組の放送を休止すべきなどとんぼえた。FCCのカー委員長は、キンメル氏を降板させるかFCCが処分す2通りのやり方があると発言。その数時間後に系列局のネクスターが番組の放送休止を発表。ディズニーABCが番組を無期限で休止にしたことに対し、一部からは政治的圧力に屈したとの怒りの声があがっている。トランプ大統領は、自分に批判を繰り返す放送局からは免許を剥奪すべきとほのめかしている。ただ、剥奪すると自らが就任初日に署名した言論の自由を守る大統領令に矛盾することとなる。今回のキンメル氏の番組交番の数ヶ月前にはCBSがコストを理由にコルベア氏が司会をつとめる番組の終了を発表したが、コルベア氏もトランプ氏を批判していた1人だった。トランプ大統領はNBCの番組司会者2人の解雇もSNSで求める投稿をしている。

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アルバニア 汚職対策で“AI閣僚”

アルバニアの議会で世界初の試みが行われた。議員の前に現れたのは、AI閣僚。人間の閣僚にさえ拒否反応を示している野党にとっては、AI閣僚の主張は説得力がない。この閣僚の名前はディエラで、今年1月からアルバニアの公共サービスサイトでバーチャルアシスタントとして活躍していたときからそのように名付けられた。ディエラをAI閣僚に起用したのは、アルバニアのラマ首相。自身が汚職の疑いをかけられている野党リーダーのベリシャ氏は、AI閣僚をよく思っていない。

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映画で見つめる世界のいま
コーナーオープニング

きょうは「グランドツアー」を紹介。ポルトガル・イタリア・フランス・ドイツ・日本・中国の6か国が映画制作に関わった。イギリス植民地支配下のビルマ(現:ミャンマー)から始まり、シンガポールやタイ、フィリピンと目まぐるしく舞台や時代が変わる作品だ。

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グランドツアー

映画の舞台は、1918年のビルマから始まる。大英帝国の公務員であるエドワードは、波止場で7年前に婚約したフィアンセの到着を待っていたが、急に結婚から逃れたい衝動にかられ、外国行きの船に飛び乗った。到着したシンガポールのホテルで婚約者のいとこと出会い、結婚について問われた。エドワードは婚約者から「シンガポールにまもなく着く」という電報を受け取り、逃れようとするためのアジア各国を股にかけるグランドツアーが始まる。バンコクでは華やかな王宮に迷い込み、ベトナムやフィリピンの活気に満ちた街角を目にし、ついに日本に。どこまで逃げても届く婚約者からの電報に追われるように、エドワードは中国の奥地へと向かう。映画は後半から、エドワードのフィアンセ・モリーの視点で描かれる。エドワードを探しながら、西洋と違うアジアの文化や風景、人々の営みを目にする。観るものを時空を超えた不思議な世界へと誘い込んでいく作品だ。

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アジア大旅行 すれ違いの男女/“西洋から見た東洋” どう描いた?/“真実と虚構” アジアの姿

映画について、藤原さんらは「旅行記といえば旅行記だが、男が逃げて女が追いかけるというだけの果てしない旅になっている。キーワードをあげるとすれば、西洋から見た東洋。現在のカラー映像を挟み込むことによって、西洋から見た東洋とは虚構であることを示している。」「なかなか交わらない2人にやきもきした」などとコメントした。「グランドツアー」は来月10日から公開。「映画で見つめる世界のいま」は次回、10月17日に放送予定。

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(ニュース)
中国 安全保障テーマの国際会議

シンガポール・CNA。中国が主催する、安全保障をテーマにした国際会議「香山フォーラム」がグローバルサウスの国々を含め100以上の国などの代表が参加し、中国・北京で開かれている。董軍国防相は開幕式の演説で「台湾の独立の企ては決して許さない」と強調するとともに、欧米手動の国際秩序に変更が必要だとの考えをにじませた。フォーラム開催の3日間は中国にとって第二次世界大戦の重要な記念日と重なっている。9月18日は1931年に日本の侵略行為が始まった日であり、2週間前には第二次世界大戦の終結を記念する大規模な軍事パレードを実施している。董軍国防相は習近平国家主席と同じく戦後の国際秩序を守るという姿勢を示し、不可欠な要素として台湾をあげた。董軍国防相はまた、領有権争いが続く南シナ海での一部の国による航行の自由に関する行動を批判した。アメリカ・ヘグセス国防長官は出席しなかったが、先週両者は電話会談を行っていることから米中の緊張は続いているものの、意思疎通の窓口は開かれていると専門家は述べている。

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地震情報

10時43分ころ、鹿児島県・諏訪之瀬島で震度3を観測する地震があった。この地震による津波の心配はなし。震源地はトカラ列島近海、深さ20キロ、M1.9。

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ピカソの未公開の絵画 公開

ピカソの未公開の絵画ドラ・マールを描いた傑作「花柄の帽子をかぶった女性の胸像」の800万ユーロでオークションにかけらえるなど伝えた報道番組を映像で紹介。

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これまでに入っている主なニュース

これまでに入っている主なニュース。アメリカは司会者発言でトーク番組を休止などと伝えた。

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ドナルド・ジョン・トランプ
(エンディング)
みんなで 輪になって

台湾、花蓮県のサキザヤ族の祭り「豊年節」を紹介。4日間団らんをしたりダンスをして過ごす。輪になり民族の結束を確かめる意味があるという。

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所さん!事件ですよ

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Dear にっぽん

Dear にっぽんの番組宣伝。

民謡魂 ふるさとの唄

民謡魂 ふるさとの唄の番組宣伝。

べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜

べらぼうの番組宣伝。

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