アメリカのABCテレビは保守系の若手政治活動家のチャーリー・カーク氏殺害事件をうけたトランプ大統領の支持者の言動を揶揄するような発言があった人気コメディアンによる20年以上続いた人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」を休止した。トランプ政権が放送免許の取り消しを示唆していたこともあり、メディアへの圧力や言論の自由を巡る議論をよんでいる。ABCの親会社のディズニーは17日夜の放送を休止。キンメル氏が15日の放送の中で保守系の政治活動家、チャーリー・カーク氏殺害について行ったコメントによりトランプ政権から圧力をうけたあとのこと。MAGAの熱烈な支持者たちは、容疑者がMAGAの一味でないと証明することで政治的な特典稼ぎをしようと躍起になっている。トランプ大統領に任命されたFCCのカー委員長は16日、保守系の番組でキンメル氏の発言を非難。キンメル氏は容疑者のイデオロギーを誤って伝えている、番組の放送を休止すべきなどとんぼえた。FCCのカー委員長は、キンメル氏を降板させるかFCCが処分す2通りのやり方があると発言。その数時間後に系列局のネクスターが番組の放送休止を発表。ディズニーABCが番組を無期限で休止にしたことに対し、一部からは政治的圧力に屈したとの怒りの声があがっている。トランプ大統領は、自分に批判を繰り返す放送局からは免許を剥奪すべきとほのめかしている。ただ、剥奪すると自らが就任初日に署名した言論の自由を守る大統領令に矛盾することとなる。今回のキンメル氏の番組交番の数ヶ月前にはCBSがコストを理由にコルベア氏が司会をつとめる番組の終了を発表したが、コルベア氏もトランプ氏を批判していた1人だった。トランプ大統領はNBCの番組司会者2人の解雇もSNSで求める投稿をしている。
URL: http://abc.go.com/