国賓としてイギリスを訪れていた米・トランプ大統領はスターマー首相と会談し、ウクライナ情勢やガザ情勢などを巡り協議。両首脳は共同記者会見でAIなど先進技術分野の協力で合意したことを成果として強調。トランプ大統領はイギリスが示しているパレスチナを国家承認する方針に反対の立場を示し意見の隔たりが浮き彫りとなった。チェッカーズで迎えられたトランプ大統領。記者会見で両首脳は雇用促進の先端技術分野での協力合意について発言。つづいて質疑にうつった移民の取り扱いについてスターマー首相は移民問題を把握していると納得させるには対話が必要と承知している。パレスチナ国家承認についてトランプ大統領は「この点では意見が異なる。ハマス襲撃を忘れてはならない。戦闘を終わらせたい人質を解放させたい」と語った。スターマー首相は「和平とそこに至るロードマップが必要という意見は同じ。ガザ地区の状況は耐え難い状況。人質はなんとしても解放されなければならない。パレスチナ国家承認の問題についても文脈の中で捉えなくてはならない。ハマスはテロ組織であり、将来におけるパレスチナに果たす役割はない。ハマスによるイスラエル襲撃はホロコースト以来最悪の攻撃。事件がもたらした心理的な影響はよくわかる」などと述べた。ウクライナ侵攻についてトランプ大統領は「プーチン大統領には失望した、多くの人を殺害し殺害した人を上回る人数を失っている」と述べた。スターマー首相は「プーチン氏には圧力をかける必要がある。大統領が圧力をかけた際には変化があった。圧力を強めなければならない」などと述べた。