振り袖を着付けてもらう女性。これから自分だけの成人式が始まる。振り袖を着ているのは、5年前成人式に参加できなかった25歳の女性。これは無料で好きな振り袖を着て写真撮影ができる“振り袖ボランティア”で、経済的な理由などで20歳の門出を祝うことができなかった若者が対象。“振り袖ボランティア”山本昌子さん（31歳）は「児童養護施設（出身）や親に頼れない子たちは得られないものも多いんですけど、“かなえられない”とか“自分にはできない”ということを少しでも減らしてあげたい」と話す。山本さんは“誰もが人生の節目を感じられる世の中にしたい”と9年前に振り袖ボランティアを始めた。この日念願の振り袖を着ることができた女性は思い出の地での撮影に思わず涙。児童養護施設で育ち、自身も振り袖を着ることができなかった山本さんは、これまでに100人以上の若者の撮影を行ってきた。山本さんは「今後も人生でつらいことだったり、いろいろあると思うんですけど、その時に撮影や振り袖を着たことを思い出して頑張ろうという気持ちになってもらえたらうれしい」と話す。山本さんの“アスヨク”ソングは一青窈「耳をすます」。