北朝鮮は建国記念日のきょう、ロシアと中国の首脳から金正恩総書記に対して祝電が贈られたと発表し、中ロ両国との関係強化をアピールした。祝電では今年6月の首脳会談に言及し、共同の努力で包括的戦略パートナーシップを計画的に強化することを確信するとして、新たな条約に基づき協力を進めるとしている。また、習近平国家主席からも祝電が贈られたとしており、習主席が今年国交樹立75年となることに触れ、戦略的意思疎通を深化させていくと強調したとしている。北朝鮮は日米間3カ国が安全保障協力を深める中、後ろ盾の中国・ロシアとの関係強化をアピールした形。韓国の通信社は習主席からの祝電が今年1月以来となったことを挙げ、北とロシアの関係が密接になるなかで、中国との関係は相対的に疎遠になっているとの見方も伝えている。