石川県は能登半島地震からの復旧復興を加速化させるため、かつて能登半島を大学生が3日間にわたってたすきをつないだ能登駅伝を復活させる方針を明らかにした。能登駅伝は能登半島が国定公園に指定されたことを記念して昭和43年から10年間開催され、富山県高岡市から石川県珠洲市や輪島市を通り金沢市までの26区間、約350kmを大学生が3日間にわたってたすきをつないだ。最後の開催から50年近く経過しているが石川県は「能登駅伝を復活させ被災地の復旧復興を加速化させるとともに、参加者と住民の交流を通して地域に活力をもたらすきっかけにしたい」としている。石川県によると陸上競技の関係者を対象に意見聴取をしたところ道路などの復旧や宿泊施設の確保などが指摘された。これを受けて新年度は駅伝の運営体制やコースの策定、準備委員会の設置などを行い数年後の開催を目指して準備を進める。馳知事は「能登の素晴らしさを国内外に発信するとともに復興の過程を知ってもらい、参加する学生が能登に関心を持ち続けるよう工夫をこらしながら記録より記憶に残る大会にしていきたい」と話した。