岡崎市にある杉くんの駄菓子屋で働く石川さんは20歳で網膜色素変性症を発症し27歳で全盲になった。網膜色素変性症は難病に指定され治療法が見つかっていない。お客さんがどんな商品を買ったかは音や手の感覚で判断している。石川さんは袋に商品をつめる担当で袋も作っている。店長の杉浦さんも脊髄性筋萎縮症を患っている。目指しているのはお店を色んな人が集まれる場所にすること。石川さんはお客さんとして通っていたことがきっかけで働くようになった。石川さんと一緒に働く三宅さんが気をつけているのはものを移動させないこと。
石川さんは出勤前に夕飯の下ごしらえをする。料理は目が見えていた頃の感覚を頼りにしている。週2回ヘルパーを頼んでいて郵便物の確認や掃除などをやってもらう。出勤すると店先の掃除をして開店時間を待つ。石川さん作ったアクセサリーはお店の人気商品で休みの日に作っている。また、手芸も趣味で巾着も作っている。息子は高校でボクシング部に所属している。石川さんは24歳のときに妊娠し息子が2歳のときに両目の視力を失った。当初は両親の下で子育てをしていたが自立するなら早いほうがいいと息子が保育園に入る時実家を出た。毎月4日に親子で記念撮影をしている。