お風呂にまつわる驚きの研究。入浴の頻度と認知症の関係を調べた研究では、夏にも毎日入浴する人は認知症リスクが26%減るとの結果が出た。また国立がん研究センターが3万人20年間追跡した研究では、ほぼ毎日お風呂に入る人は虚血性心疾患が35%減、脳卒中が26%減との結果になった。お風呂に入るほど病気になりにくいことがわかってきた。黒川温泉には立ったまま入る立ち湯があり深さは162cm。1つ目の風呂パワーは水圧。水圧は深くなるほど増加するが一般的な浴槽でもかかっている。もう1つの風呂パワーが温熱。ちょっときついランニング、40℃のシャワー、60℃のサウナ、40℃の風呂をそれぞれ10分間でどれくらい体温が上がるか計測。その結果ランニングでは-0.2℃、シャワーは+0.2℃、サウナは+0.4℃、風呂は+0.9℃と風呂が一番温まっていた。その答えが血流。それぞれの血流量はランニングで1.3倍、シャワーで1.6倍、サウナで2.9倍だが風呂は4倍も血流量がアップしていた。風呂に入ると体がどんどん温まっていくが体温が上がりすぎると脳が判断し熱を分散させるために皮膚や手足の血流を増加させる。さらに水圧により血管が圧迫されると静脈から心臓に血液が戻りやすくなるという効果もある。この2つのパワーで血流が良くなる。ではなぜ病気のリスクが下がるのか。体の中で一酸化窒素という物資が生まれる。その効果は血管拡張で、狭心症の治療に使われるニトログリセリンを飲むと一酸化窒素を発生させ血管が16%拡張する。最近一酸化窒素の血管拡張が病気予防に役立っていることが分かってきた。血管が開くことを繰り返すとストレッチをしている状態になりしなやかになって若々しい血管が保たれる。血流により血管の細胞が刺激されると一酸化窒素が出て血管を拡張する。入浴の前後で血管の幅を測定すると、21.9%も拡張していることがわかった。これが風呂に入る回数が多いほど病気のリスクが減る理由の一つだと考えられている。
